中古車は信用のできる店で買うな!

中古車は、信用のできる店で買え!

あなたはまだ、こんな言葉を信じているのではありませんか?

クルマの専門家と言われる人ほど、中古車選びは最終的には、いかに信用できる店で買うか、つまり店選びが決め手になると信じているのです。

「中古車は、信用のできる店で買え!」っていうのは定説といってもいいほどのものです。
本当に、そうでしょうか? 

でも、わたしたちは、こんなナンセンスな言葉はないと思っています。
だって、どうやって見つけるんです、信用のできる店を。友達がそこで買ったからですか? 
それとも、その店がその場所で長年商売をしているので安心できると思ったのですか?

まさか、うちは公正な取引をしている会員の店です、という看板の出ている店だから信じる、
なんて、言い出すんではないでしょうね? でもほんと、信用なんて目に見えないものを、見分けるなんて至難の業です。

いかにも可能と思えるような言葉だけれども、実際には不可能なことを不能概念と言うそうですが、「中古車は、信用のできる店で買え」なんて、まさにこれですよね。すべての間違いは、ここから始まったのです。

というのは、こんな言葉で世間を先導するのは、一見正しく社会正義に合致するように錯覚するかもしれませんが、百害あって一利なしです。なぜって、こんな言葉が聞かれるようになってどれくらいの年数が経ちます? そして、中古車業者から安心してクルマを買える社会になりましたか?そうでないことは、みなさんご存知のとおりです。

ほんとうは、中古車というのは新車に劣らず魅力的なものであり、中古車には中古車にしかない楽しみというものがあるものです。そう、クルマには「いいクルマとわるいクルマ」それしかないのですから。それが、中古車は新車に比べて見劣りのするクルマ、というイメージしかできず、今は経済的に余裕がないから中古車にしておくんだとか、どうせ初めはブツつけるんだから中古車で我慢しておこう、でもいつかは新車を買ってやるぞ、なんて思っているなら大変不幸なことです。でも、こう思っている人がいるとしても、あながち責められることではありません。

というのは、「中古車は、信用のできる店で買え」という言葉でわかるように、世間にはほとんど信用できない店しかないようなイメ−ジしか与えてこれなかったのが、これまでの中古車販売業の実態だったのですから。それが、中古車に対する間違った認識を、世の中にしみ込ませてしまった大きな原因なのです。

なんの罪もない「中古車」そのものにとってはたいへん迷惑な話です。これからは、新車か中古車ではなく、いいクルマかわるいクルマか、で議論されるようになってほしいものです。だって、いま日本の道路を走っているクルマは、すべて中古車なのですから。あなたが、いくら新車で買ったと言い張っても、いったんクルマを路上に出せば(もっと正確に言うなら、新規登録をした瞬間から)、それはもう、りっぱな中古車なのですから。

いや、おれは、そんな、こむずかしいことを聞きたいわけでないんだ。そんなこと言ったって、信用のできる店で買わないで、いったいどこで買うんだ? という声が、聞こえてきそうです。まさか、信用のできない店で買え、と言うんではないだろうな? う〜ん、もちろん、そこまでは言わないでおきましょう。

でも、どこが信用できる店か、なんて、こんなナンセンスなことを考えなくても、一目で見ただけで、そう、目に見えてたちまちわかる、まったく新しい方法があります。
・・・なるほど、おまえのほうがうさんくさいではないか?と思われた方は、以下、読むのを中止なさってくださって結構です。

では以下は、100万分の1の可能性?に賭けた人だけがお読みください。


誰だ?「俺は、中古車業者に友達がいるから大丈夫だ」なんて、言っているのは? あなたは知っていますか、そのお友達にも二つのタイプがあるということを! この見分けがつかないと大変なことになります。

さっきも言ったように、クルマの専門家と言われる人ほど、中古車選びは最終的には、いかに信用できる店で買うか、つまり店選びが決め手になると信じているのです。「中古車は、信用のできる店で買え!」っていうわけです。

これって、不思議だと思いません? なぜって新車のときは、どのメーカーのどの車種にするか、いろいろ頭を痛めるのは、クルマ選びですよね。決して店選びが決め手になると信じている人は、いませんよね。

これは、どういうことかというと、新車は同じ車種なら、どの店で買っても同じだけど、中古車の場合は店が違うと同じ車種でも全く違うということです。もちろん中古車は新車と違って「一点もの」であり、世界に一つしかないことは、みなさんご存知のとおりです。中古車販売店なら、どこでも「一点もの」を扱っているのですから、本来なら、やはりどのクルマにするか、クルマ選びにもっとも頭を悩ませるというのが、本来の姿でなければなりません。

ところが、中古車の場合は、店選びが決め手になるのだという。いうまでもなく、この場合の店選びというのは、信用のできる店を選ぶということなのです。ということは、ほとんどの中古車販売店は信用できないという認識が、広くあまねく世間に行き渡っているということが示されているわけです。

その昔、中古車販売店というものがこの世に誕生した瞬間から、中古車販売店は信用できないと思われていたのでしょうか? 「そりゃないよ、いくらなんでも。そりゃ、中古業者が長年の間に悪質なことを積み重ねてきたからこそ、中古業者は信用できないと徐々に思われるようになったんだよ」と言われる方がおります。

でも、わたしたちは、この説を採りません。この要素も多分にあるでしょうが、当初から、中古車販売業者というのは、いかがわしい、あやしい、胡散くさいものだと思われていたのです。というのは、どこがいかがわしいか、どこが信用できないか、素人にも容易に想像できる部分があったからです。つまり、いまでも悪質業者の典型的な手口と言われているメーター巻き戻しと、事故歴を隠しているのではないか、ということです。

いまでは悪質業者と言われる人たちは、その手口も多岐にわたり高度になっています。そして、素人では、ほとんど太刀打ちできないのが実情です。実際、素人がメーター巻き戻しの見破り方だとか、事故車の識別方だとか、いくつかのノウハウを付け焼刃的に覚え込んで、クルマ屋さんの店先に乗り込んでも、まったく役に立たないことを思い知らされるでしょう。なにしろ最近の修復技術の進歩は、修復歴があるかどうか、専門家の間でさえ見解が分かれることがあるのですから。

悪質中古車販売店の手口

中古自動車販売店が、クルマを売るときの価格設定の方法を知っていますか。悪質業者だと自分で思ってない業者でも、抜けられない発想というものがあります。それは、このクルマならいくらで売れるか?ということです。ここに、大きな悪質業者発生の根本原因があります。

みなさんは、この商品ならいくらで売れる、と考えるのは、そんなの普通の業界では、あたりまえと思うかもしれませんが、こと中古車業界に限って言えば、これが諸悪の根源になるのです。だから、あえてもし、ここで悪質な業者が多いと言われる中古車販売業者の弁護をするのなら、悪質な人間だから中古車販売業に携わっているのではなくて、どんな人でも中古車販売業をはじめると、つい悪い事をしたくなってしまう構造があるということです(この構造については、のちほど述べます)。けっして悪いやつだから中古車販売業になったのではない、とだけ弁護してもよいでしょう。

もう少しわかりやすく言うと、このクルマならいくらで売れるか、と考えるからこそ、仕入れ値より、いかに高く価格設定できるか、という方法を考えるわけです。だから、先ほど言った、メーターの巻き戻しというのは、いちばん手っ取り早い方法です。また、事故車を仕入れて修復歴がないように売るのも大きな利益を得る方法の一つです。とくに高価な外車の場合は、1台で数百万の利益を出す剛の者もいるわけですから。

悪質業者の手口というのは、みなさん興味のあるところでしょう。その手口はおよそ無限にあると言ってもよいくらいですが、こまかいことまで紹介しても切りがないので、ほんのいくつか紹介しましょう。

知っている人も、知らない人も、もう一度、悪質販売店の手口を復習してみましょう。これを知らないと中古車購入のとき、大きな損をすることがあります。みなさんは、以下に書かれていることを、いくつ知っていますか? 

(1)プライスボードには、車両価格を安く書き、諸費用をごまかして高額請求する。たとえば、いろいろお店をまわって、同じ車種・同じグレードで距離や年式は同じくらいのクルマを、二つの店で見つけたとしましょう。一方の店のプライスボードには100万円、もう一方の店のプライスボードには120万円と表示されてあったとしましょう。誰だって100万円のほうのクルマを買いたくなりますよね。しかし、100万円のほうのクルマを買おうとしたら、諸費用込みで140万円を請求された。もし、120万円のほうの店で買えば134万円しか請求されなかったということがあるのです。くれぐれも、プライスボードだけで比較しないようにしましょう。

(2)自動車取得税は、販売価格の5%だと称してユーザーに請求し、実際にはそれより安い正規の自動車取得税だけを納めて、その差額をごまかそうとします。自動車取得税の税率は、新車でも中古車でも取得価格の5%(軽自動車は3%)と同じです。

中古車の場合の取得価格は、そのクルマの販売価格ではなく、残価率をもとに算出された課税標準額をいい、販売価格より大幅に少ない額になっているのが普通です。これはたとえば、新車時に200万円だったクルマは1年後には残価率が、0.681になるので136万2千円、3年後には残価率が、0.316になるので63万2千円という具合に課税標準額(取得価格)が下がっていき、7年後には残価率がほとんどゼロになります。したがって、販売価格の5%を納めたら当然、納めすぎになります。

また、自動車取得税は取得価格が、50万円以下の場合は免除されており、そのため販売価格が100万円程度までなら、ほとんど無税となるのです。ユーザーが自動車取得税について詳しく知らないことに付け込むわけです。

(3)自動車重量税は、車検のたびに前納する税金で、一度納めれば車検の切れるまで納める必要のない税金です。したがって、車検の有効期間の残っている中古車の場合は、すでに前納しているわけですから、当然不要となります。これについても、素知らぬ顔で請求する販売店があるので気をつけましょう。万一お客様に気づかれた場合は、単純な勘違いだった、と言い逃れをすることにしている業者もいるので、よく見極めましょう。ただし、車検切れと車検2年つきのクルマの場合は、新しいユーザーが納めることになっています。

(4)クルマをピカピカに磨き上げて見栄えを良くし、これなら10万円高くても売れるだろうと、車両価格を不当に高く設定して販売する。クルマはいくらピカピカにしても、1ヶ月も走れば汚れてくるもの。この1ヶ月のために10万円も高く払いたいのでしょうか。それは、一回の散髪に10万円払うのと似ていませんか。

(5)6ヶ月の保証を付けているのだから、具合が悪くなったと申し出があった時点で整備したほうが「費用」と「手間」がかからないので、十分な点検整備をせずに引き渡す。お客様は、やはり当初から十分な整備のされているクルマに乗りたいですよね、危険ですから。あるいは、パーツを新品に取り替える必要が生じても、仕入れ値の高い純正部品は使用せず、リビルド(再生品)やイミテーションパーツを取り付け、ユーザーには純正の値段で請求する。

(6) 中古車販売店は、店頭にあるクルマはすべて売りたいのですが、その中でも何とか早く売ってしまいたい、それで、しつこくすすめてくる場合があります。そのひとつが、モデルチェンジして新型車が出てくるときです。モデルチェンジして新型車が出てしまうと、当然のことながらその車種の中古車の値段は、一気に下がります。中古車の価格というものは新車価格を天井にして、年式が古くなるにしたがって下へ下へと決まっていきます。そしてその価格の下げ傾向というのは、新しい年式(高年式)のものほど激しいわけです。しかし、古い年式(低年式)のものは、すでにある程度のところまで下がってしまっているので、あまり影響を受けません。それで、このまもなく旧型になる高年式のクルマを持っている業者は、新型車が出てくるまえに何としてでも早く売ってしまいたいわけです。いやにこのクルマをしつこくすすめるな、と思ったら何故か、あなたはその理由を考えることも必要です。まあ、いろいろとあるのですから。

(7)自分の希望する車種が中古車情報誌に出ていたので、そのお店に行きました。ところが、広告に出ていた人気のクルマが売れてしまっている場合があります。そこにはもう人気のあるクルマはありません。そう、いわゆる「おとり広告」というものがあります。同じクルマの広告が中古車情報誌に何度もつづけて掲載される場合があります。1度目に電話をしたら「あいにく、売れてしまいました」と言われたのに、2度目も「あいにく、売れてしまいました」と言われることがあります。1度目と2度目の情報誌の発行時期が、ある程度の間隔があいているのなら要注意です。客寄せのための掲載ということが十分考えられるからです。むろん、この場合、人気のある車を何度も掲載して、その車種を希望しているお客さまをたくさん集め、似たような自店の在庫車をなんとか売ろうとするわけです。

(8)ベテランの中古車販売店になると、お客様がどういう順番で、もしくは何を優先して中古車を買おうとしているのかをよく知っているのです。すなわち、いまでは中古車の価格を中古車情報誌やインターネットで比較的簡単に調べることができるため、クルマの価格を最優先して中古車選びをするお客さまが、もっとも多いことを知っているのです。お客様の心理をうまく利用するのです。つまり、他店と比べて価格を安くしなければお客様の目にさえ止まることがないので、できるだけ価格を安く設定しようとします。他店との競争に負けないよう、展示場に飾った場合できるだけ上質に見える車で、しかし安く仕入れられる車、つまり何らか問題のある車を仕入れることが多くなります。この手の中古車販売店が利用しているのは、つまりこういうことです。すなわち、新車の価格ならA店とB店の比較は、価格だけでどちらが安いか、間違いなく判定できるでしょう。新車なら同じ車種である以上、どこのお店の車も同じ品質と考えてよいからです。しかし中古車である以上、同じ車種・同じ年式・同じグレードであっても、A店とB店においてある車の品質は、まったく違います。ユーザーならとうぜん知っていることです。しかし、価格を重視したいユーザーは、新車と同じように、中古車購入でも価格だけでどちらが安いかを決めてしまうのです。もちろん、価格を重視して低価格で買った車で故障が多く出費がかさんだら、結果的には高価格の車になり、価格が少々高くても故障の少ない車を買ったほうが、結果的には低価格の車になることくらいは、ユーザーなら知らないはずはありません。しかし、大多数の人間は、将来の不確定な利益よりも、目先のはっきりした利益に心ひかれる習性を持っていることを、この手の中古車販売店は十分に知っているのです。価格というのは品質に比例する、という一般的・常識的な線を逸脱することは、中古車に関してはやはり危険だということを再認識する必要があるのではないでしょうか。

(9)メーター巻き戻しをして、実際よりも少なくなったキロ数をそのまま現在の走行距離数として表示する。このメーター巻き戻しというのは、安く仕入れて法外に高く売ることができるので、事故車の販売と並んで、悪質業者にとっては、とてもおいしい手口のひとつです。かっては、中古車のメーター巻き戻しは、あたりまえのように行われていたものですが、最近ではこの問題に対処すべく、不正を発見するメーターチェックシステムを構築し、各オークション会場がこれを導入し、違反者には厳重な処分がなされるようになってきました。これは、はじめてオークション会場に出品されたときに、車体番号などの車両データとともに走行距離数を入力しておき、次回出品時に前回のデータと照合し、適正な数値であるかどうかを判定するものです。したがって、最初に出品されたときは、まだ十分ではないものの、これによってオークション会場から仕入れたクルマについては、飛躍的に信頼度が向上しています。ちなみに10年ほど前までは、中古車販売店に並ぶクルマのメーターは、ほとんどが2万数千qから3万数千qだったのが、チェックシステム導入後は5万qを超えるものが非常に多くなってきています。もっともこれは、買取業者が不正をした場合に有効な手段ですが、販売業者がオークション会場で購入してから店頭に並べるまでに、メーターの巻き戻しをする危険性があることを否定するものではありません。
なお、平成16年1月より、車検証に走行距離が記載されるようになり、なお一層、消費者保護と業界の健全化が大きく期待されるところです。

(10)「事故車(修復歴車)は販売いたしません」と表示しながら、事故車(修復歴車)を販売する。「修復歴車は販売しません」と表示したなら、そのようにしないといけません。あるいは、「このクルマは事故歴があるので大変お買い得ですよ」って事故車を薦めてくる場合があります。そうすると、このセールスマンはなかなか正直じゃないか、と思い込んでしまうわけです。事故歴なんて、もしあっても隠しておくのが悪質業者だとみんな思っていますから。つまり、どういうことかというと、大きな事故を起こした車であるのにもかかわらず、ほんの小さな事故しか起こしていない車であるというふうに装って、破格の低価格で仕入れた車で、大きな利益をあげるわけです。お客様の心理を利用した巧妙な販売方法といえるでしょう。

(11)ワンオーナーカーを、特別に上質なクルマとして販売する。ワンオーナーカーというのは、そのクルマが過去一人の人によってしか登録されていないクルマです。ただ、それだけのことですが、複数の人に登録されたクルマより、いかにも上質なように言って購買意欲をかきたてることがあります。一人の人によって乗られたクルマのほうが、いかにも丁寧に扱われたかのような印象を与えるわけです。しかし、いうまでもなくワンオーナーカーであること自体、なんら商品的に上質であることが保障されているわけでありません。ワンオーナーカーであっても、複数の家族で運転していたかもしれませんし、また、その一人のユーザーが特別丁寧に乗っていたなどと言える理由もありません。その一人のユーザーが、特に乱暴に乗り回していたかもしれないのです。一人のユーザーに4年間乱暴に乗り回されたクルマより、最初の2年間をたとえ乱暴に乗ったクルマであっても、後半2年が2人目のオーナーによって普通に乗られたクルマであれば、こちらのクルマのほうが上質と考えるのが当然でしょう。ワンオーナーカーという、なんら意味のない言葉にだまされないようにしましょう。

(12)それから、忘れるところでしたが、「俺(私は)は、中古車業者に友達がいるから大丈夫だ」なんて、言っている人に、お友達の中古車業者のことを、お話しないといけませんでしたね。その、お友達にも二つのタイプがあります。まず、一つ目の友達というのは、そう、あなたの期待どおりのお友達です。お店に来たほかのお客さまより誰より、あなたのために、あなたの望むクルマ以上のものを探し出して、あなたを喜ばせてくれる人です。もうひとつの友達というのは、あなたを喜ばせてくれるという点では、最初のお友達と同じかもしれません。でも、友達という言葉は同じでも、こちらのお友達は発想がちがうんですね。「あいつは、俺の友達だから、どうせ他の店では買いっこありませんからね。だから、安く仕入れた車を高く売るのには一番のお客さんなわけです。事故車でもなんでも、修復歴のない車のように高く売っても大丈夫。なぜって、あいつのことは、よく知っているから。万一文句を言ってきても、どの程度のものか予想できるし、だいいち、クルマのことはよく知らんのだから、うまく俺が説明すれば、喜んで納得するというものです」。俺(私)の友達に、そんなのいないって? さあ、どうでしょう。もし、あなたが、お友達の見分けがつくのなら、はじめからそんな人とは、お友達になっていませんよね。見分けがつかないからこそ、いまもお友達として、お付き合いしているのではないでしょうか?

(13)最後に、悪質業者の商品に関しないセリフでよくあるのが、「わたくしどもの店が、この場所で長年商売をさせてもらっているのは、お客さま本位をモットーとしているためで、インチキやおかしなことをしていたのでは、とっくに潰れてしまっていますよ。その点ではとても安心できると思います」というのがあります。なるほど、そういうものだろうな、と思ってしまうところに大きな落とし穴があります。みなさんはご存知ですか? たしかに何の商売でも、正直な店や良い商品を扱っている会社というものは存在します。しかし、こういう店や会社などは、売り方にあまり熱心ではないのです。というのは、自分のところの取り扱い商品が良いために、特別なことをしなくても自然に売れるものだと思っており、どのようにしたら売れるかということを考えるのに、あまり熱心でないのです。ところが、他より良くない商品、粗悪な商品、もしくはインチキな商品を扱っているところは、どのようにして、これらの商品を、尻尾を捕まえられないように売るかということに研究熱心なわけです。なぜなら、そうしないと、他社より良くない商品を扱っているのですから、たちまち倒産に追い込まれてしまいます。ですから、日夜、商品の売り方ということについては最大の努力を払っているわけです。したがって、こういう悪質な業者というものが、他の良心的な店や会社より早く潰れるなんて保証はどこにもありません。むしろ、経済の実態は、こういう悪質業者のほうが長生きしているといったほうが近いかもしれません。そう、悪質業者ほど、長く商売をやっていけているのではないか? 中古車を買うときにも、忘れてはいけない視点です。

 


さあ、どうでしたか、みなさん。いくつその手口を知っていましたか? 以上紹介したのは、悪質な手口のほんの一部にしかすぎません。悪質な販売店には、それぞれ独特な方法があり、いちいち紹介することは、とてもできるものではありません。そして、ここ数年日本では、中古車の登録台数が新車の登録台数を上回り、乗用車だけでも毎年400万台をゆうに超えています。そして、このなかで、いったい中古車業者からクルマを買った人の何パーセントが、いま述べたような数々の悪質な方法の餌食になっているのでしょうか? 残念ながら、正確なデータはありません。事の性質上、統計を取るための正確なデータを採取することが不可能なわけです。つまり、中古車販売業者が悪質な手口で売った車の台数を、正直に発表することもありえないことですし、買ったユーザーのほうも、騙されたのではないかと想像することはできますが、実際に騙されたかどうかは、わからないものですから。しかし、これについては、いろいろ推定されております。

良心的な中古車販売業者が、いったい何パーセントいるのか? その推定の幅は、かなりあるのですが、10%前後という人もいれば、50%前後という人もおります。極端な人になると、いまの中古車販売業の構造のなかでは、およそ悪質な手口を使わない業者というのは考えられないというのです。

「きみ、人間というのは、なぜ悪いことをするか知っているかね? これは簡単なことだよ。悪いことをしても、バレないと思っているからだよ。バレるかもしれないと思ってする奴と、絶対バレるわけがないのに悪さをしない奴、これをともにバカと言うんだよ。この、あとのほうの馬鹿にお目にかかるのは、隕石にぶつかって死ぬより難しいというもんさ」 

う〜ん、ここまで言う人は、わたしたちは、あまり好きになれません。良心的な中古車販売業者がどれくらいの割合で存在するのかという問題は、悪質な手口というものを、どのように定義するかによって変動するものであり、あまり真剣に考えても意味がないと思っています。しかし、さきに述べたような悪質な手口を一度も使ったことのない業者を、良心的な中古車販売業者とするならば、その割合は、先ほどの10%前後という数字から、かなり減るものかもしれません。
いづれにしても、この日本では毎年数十万から数百万人のユーザーが、悪質業者の手からクルマを買っていると推定されても仕方のないところです。

ですから、これまでのような中古車販売店からクルマを購入しようとするなら、あなたも、このなかの一人になる可能性は、十分にあるわけです。あなたは、これだけたくさんの人が騙されているのなら、自分がだまされてもしようがないと思うのでしょうか? もし、騙されてもしようがないと思う人がいても、それは事後の話であって、事前にだまされて買いたいという人は、おそらく一人もいないのではないでしょうか? 

中古車販売における三権分立

 では、どうしたらいいのか? 早く言え! はい、わかりました。
先に述べたような手口のほか、悪質業者の数限りない悪質な手口から、すべて逃れることのできる方法、この、およそ信じられない方法を提示するのが、このページの目的ですから。現代はスピード時代です。先を急ぎましょう。 

いままでは、「信用」という目に見えないものを探して中古車を買おうとするから、無理が生じていたのです。信用というのは、中古車販売店の「良心」から生まれるものであり、これまた目に見えるもではありません。「良心」というものは「愛」と同じく、目には見えなくても、その存在を否定するものは誰もいないでしょう。しかし、いかに中古車販売業者に「良心」があっても、目に見えないかぎり、わたしたちが「クルマ」を買うときの、メルクマ−ル(目印)にはなりえないのです。目に見える目印があってはじめて、わたしたちは安心して、その店で買い物ができるのではないでしょうか?

そこで、どこが信用できる店か、なんて、こんなナンセンスなことを考えなくても、一目で見ただけで、すなわち、目に見えてたちまちわかる、まったく新しい方法が必要になってくるわけです。

ではそのまえに、いままでの中古車販売店は、どうして悪質な販売方法に手を染めてきたのでしょうか? それは、そういう構造が、そこに、あるからなのです。どういうことかというと、話はちょっと飛ぶように思うかもしれませんが、いま世界には、独裁体制の国家というものや一党独裁の国が、まだ残っています。むろん日本の近くにも、こういう政治体制の国があるのは、ご存知のとおりです。歴史の大きな流れが、独裁体制国家の崩壊から民主主義国家の樹立に向かっているのは、皆さんも異論のないところでしょう。

そして、いま独裁体制の国より、民主主義国家のほうが、より優れた制度だと考えられているのは、いうまでもなく、権限や権力を一箇所あるいは一人の人間に集中するのは良くないことだと考えられているからであり、それは「絶対権力は、必ず腐敗する」という言葉にも表されています。

政治の世界ではいま、立法・司法・行政の三権分立が整っていなければまともな民主主義体制の国家と認められていませんが、じつはいまの日本では中古車販売に関して、この三権分立がなされていないのです。ここに、すべての悪質業者発生の根本原因があるのです。中古車販売における三権というのは、所有権・販売権および点検整備の三つをいいます。すなわち、ふつう中古車販売店は、売ろうとする車をみずから購入して所有しており、それを自分自身で販売し、点検整備も自分の所で実施することのできる独裁的権限を持っているのです。

なぜ中古車販売店が、クルマを所有しているといけないのか? それは、いうまでもなく、みずから車を所有していれば必ずそれを売らなければ大きな損失が出ますから、お客様の利益は二の次になり、あらゆる手段を駆使して、何としでも売り切ろうとする誘惑が生じるからです。

さらに、車が自分の手元にあるわけですから、点検整備も自分のところで出来るとなると、いかようにも見栄えのよい車に仕立てあげることができるわけですし、点検整備の程度も、費用と手間のかからない範囲にとどめておくことが、いとも容易に出来てしまうのです。あるいは、事故車であっても見事に修復することができますし、メーター巻き戻しも誰にも知られることなく行うことができるという、そういう大きな誘惑のなかに毎日四六時中あるわけです。

ふつうの人間だったら、日夜こういう大きな誘惑に打ち勝つというのは、大変ですよね。並大抵のことではないでしょう。つくづくお察し申し上げます。下品な言葉でいうと、まさに「据え膳食わぬは・・・」というところでしょうか? 

それでもあなたは、独裁体制を支持しますか?

みなさん、もう結論はおわかりですよね。中古車販売店を間違いなく見分けるには、どうしたらいいのか、すなわち、一目で見ただけで、目に見えてたちまちわかる、まったく新しい方法というものを!

そう、簡単なことです。そのお店が、店頭に販売車両を展示してないか、整備部門が併設されてないか、それを見るだけでいいのです。
つまり、展示車両を1台も持っておらず、整備工場もない、中古車販売店でなければならない、ということです。

・・・
おまえは、馬鹿か? 展示車両もなく、整備部門もない、そんな中古車販売店なんて、そもそも中古車販売店であるわけがないだろ! ばかもの!
 うーん、これだけ説明しても、やっぱり、そう言われますか?

せっかくここまでお読みくださったのに。・・・やむを得ません。こうおっしゃる方は、ここでこのページから退場していただいても構いません。お引き取りを願いましょう。将来、どこかでお逢いできれば幸いです。

では、もう少し付き合ってやってもいいぞ、と声をかけてくださる心優しい方たちのために、さらにわかりやすく説明させていただきます。

近未来の中古車販売店とDPUシステム

 ここで「DPUシステム」(due process of used car system)について、説明しましょう。これは言葉を変えれば「他専三通方式(たせんさんつうほうしき)」と言ってもよいでしょう。

従来の所有権・販売権および点検整備の三権を一手に握っている販売方法を「独裁体制もしくは三権集中方式」と呼ぶなら、これは「三権分離方式」とも呼ぶべきものです。すなわち、所有権を持っている業者と販売を実施する業者と点検整備を行う業者がそれぞれ別な業者なわけです。この方式が、従来の方法より安全なことは、さきほど説明したところからも、容易にご理解いただけるところだと思います。

この「三権分離方式」の中核をなすのが「他専三通方式」であるわけです。「DPUシステム」をなぜ「他専三通方式」と呼ぶのか? 流通販売方法には、この「他専3通方式」のほかに「他専2通自専(じせん)1通方式」「自専1通方式」「自素(じそ)1通方式」などと呼ぶべき、いくつかのパターンがあります。

これらの聞きなれない言葉を理解してもらうために、(まったく憶える必要はありません)、中古車販売店がクルマをオークション会場から仕入れるまでの流れを簡単に見てみましょう。

いまわが国では、中古車の約8割近くがオートオークションという業者専用のオークション会場から仕入れられているのはご存知でしょうか? いまや、中古車流通には欠かせない存在となった「オートオークション」。そこから仕入れる点では、従来の中古車販売店も、いまわたしたちが提唱しようとする「DPUシステム」(「他専三通方式」)を採用する販売店も全く同じです。

オートオークションには、軽自動車からセダン、ステーションワゴン、ミニバン、SUV,輸入車など、さまざまなクルマが集積流通し、クルマの卸売り市場のようなものといってよいでしょう。

クルマのひとつの典型的な流れは、まずみなさんが、愛車を手離そうとしたとき、中古車の買取店で、買い取ってもらうとしましょう。買取店では、専門の「査定士」があなたのクルマの買取額を入念に査定します。クルマを買い取った中古車店は、これを全国にあるオークション会場のいづれかに持ち込みます。

そして、この「出品車両」は、各オークション会場にいる専門の「検査員」が、売り手と買い手の双方からトラブルのないよう、厳正で公平な検査を実施し、「出品票」に記入します。

オークション(せり売り)が始まると、各会場の会員になっている販売店(ふつう古物商の資格を取得している中古車販売業の人しか会員になれません)が、順次、仕入れたいクルマを落札していきます。

落札によって仕入れたクルマは、陸送業者によって各販売店まで運ばれ、販売店はこのクルマを自分のところの整備部門で、専門の「整備士」によって点検整備して、店頭に並べます。そして広告を出し、お客様が来店するのを待ちます。

まあ、以上が簡単な、ひとつの典型的な中古車の流れです。これがいま圧倒的に多い中古車の流通販売形態で、われわれが「他専2通自専1通方式」と呼ぶものです。つまりここでのクルマの流れは、販売店から見れば第三者である、買取店の査定士とオークション会場の検査員という、「他」の「専」門家のところを「2」ヵ所「通」過していて、そのつぎに「自」分のところの整備士である「専」門家のところを「1」度「通」過しているわけです。

この流通販売形態の長短を見るポイントは、せっかく自分のところとは利害関係のない、第三者の客観的な専門家による検査を2度通過しているのにもかかわらず、結局は自分でクルマを仕入れてしまうので、自分のところで点検整備が可能となり、この利点(ユーザー保護という側面)が、完全に消失してしまうところにあります。

つまり、クルマの所有権を自分の所に移転してしまうことによって、販売権も点検整備も、3つが自社に集中してしまうのです。最初の2つの経過は良くても、所有権を自分の所に移転してしまうという、最後がダメなので、全体としてみれば完全な「零点」の評価になってしまうところにあります。これが、さきほどから言っている「独裁体制」の販売方法のひとつであることは、いうまでもありません。

わたしたちが提唱する「他専三通方式」というのは、買取店の査定士とオークション会場の検査員という、「」の「」門家のところを2ヵ所通過してきたものを、クルマの所有権を自社に移さず、さらに点検整備も自社でなく、客観的な第三者である他社の専門の整備工場で実施する、つまり、「」度、第三者である専門家のところを「」過させる方式です。完全に三権が分離しているわけです。

これによって、クルマを自社で所有している販売店のように、お客様の利益を無視してでも、店頭にあるクルマを何がなんでも売らなければ、損失が出るという体質から完全に脱却でき、自社で点検整備しないので、事故車を修復して販売するということを初めとした、悪質な手口の数々を施すことも全く不可能なことになるのです。この販売店が、整備能力をまったく持っていない、整備に関しては素人社員の集まりなら、なおいっそう安心でしょう。

販売店から見て、自社とまったく利害関係のない第三者である買取業者・オークション会場・整備工場のところを、どれだけ通過するかという視点で分析すると面白いことがわかります。上記で説明したように、「他専三通方式」とういうのが、「他専2通自専1通方式」よりはるかに安全な購入方法であることは理解できたと思いますが、では「他専2通自専1通方式」より、まだ危険性の高い方法があるでしょうか? これには、代表的なところで三つの形態が存在します。

ひとつめは「他専1通自専1通方式」というべきものです。これは、専門の買取業者が買い取ったクルマを、オークション会場を通さずに別の専門の販売業者が仕入れて販売する方法です。購入する側から見れば、「他専2通自専1通方式」で仕入れたクルマか「他専1通自専1通方式」で仕入れたクルマか、ふつう表示してないので区別がつきません。まあ、区別できたとしてもあまり意味はありませんが。

ふたつめは、「(他専0(ゼロ)通)自専1通方式」と言うべきものです。それは、大型の店舗を持っている中古車販売店がよく採用している方法で、自分の店で買い取り、そのまま自分の店で販売してしまう方法です。この方式は、販売店の側から見れば、買取利益と販売利益の二重の利益を得ることのできる大変魅力的な方法ですが、つまり、この場合、クルマは自分の店の専門の査定士のところを1度しか通過しておらず、2度・3度と通過する方法より、安全性が低いと言えます。しかも、店頭にあるクルマが、「他専2通自専1通方式」で仕入れたクルマか、「自専1通方式」で仕入れたクルマか、表示されていないので、混在していて区別がつかないようになっています。

三つめは、「(他専0通)自素1通方式」と言うべきものです。これは、いわゆる個人間売買で、インターネットで売買したり、間に仲介業者が入って行う場合などがあります。友達同士で売買を行うものも「自素1通方式」と言うべきものです。これは、専門家のところを1度も通過しておらず、素人である自分のところを1度しか通過していない、もっとも取引の危険度の高いものであるということができます。

この意味で、巷間言われているように、「オークション会場から仕入れたクルマは質が高く安心できる」というのは、理論的にも理解できるところでしょう。すなわち、「自専1通方式」や「自素1通方式」などとちがって、買取店の査定士とオークション会場の検査員という、「他」の「専」門家のところを、他の方式より、より多く通過しているからです。

 以上、ユーザーから見た取引形態の安全性を順番に並べると、

1.「他専3通方式」
2.「他専2通自専1通方式」
3.「他専1通自専1通方式」
4.「自専1通方式」
5.「自素1通方式」


の順番に安全度が下がっていくということになります。中古車の流通販売形態は、この5つだけではありませんが、この5つが代表的なものといってよいでしょう。しかし、このなかで、ダントツに安全な取引形態が、三権分離方式の中核をなす「他専三通方式」であることは、いままで述べたところから理解していただけたと思います。しかも、購入する側からみて、「他専三通方式」で販売しているのが、外見上、容易に判断できるのです。

ここまでお話すると、必ずこういう突っ込みを入れてくる方がおられます。すなわち、
「この、5つの方式の安全度を比較できるように、数字で表してくれ!」
「そんな、ばかな。このようなもの、数字であらわせますかいな。ねえ、そうでしょう? こんなもん、数字であらわせるものと、ちゃいまっせ。ねえ、そうでっしゃろ。あんまり無体なこと、言わんといてんか!」

思わず、こう言いたくなりますよね。でも、しかし、ここで引き下がっちゃ、男が(女が?)すたるというものかも・・・というわけで、無理矢理、やってみましょう。
しかし、五つ全部は比較する必要ないでしょう。下位3つは省略して、上位2つだけ比較すれば十分でしょう。

まず、現在わが国で圧倒的多数を誇る「他専2通自専1通方式」の安全度を数字で表してみましょう。 さきほど、良心的な中古車販売業者が、いったい何パーセントいるのか、その推定の幅はかなりあると言いましたが、かりに20%という数字を例に考えてみましょう。

まず、「他専2通」という部分では、利害関係のない第三者である他社を2ヵ所通過しているという点では、仮に100%安全ということにしましょう。しかし、「自専1通」という部分で、良心的な中古車販売業者が、いったい何パーセントいるのかという先ほどの前提が当てはまるので、せっかくの「他専2通」という100%良い部分が掻(か)き消されてしまい、その安全性は「自専1通」方式と同じ、一気に20%に落ちてしまうのは、「三権集中方式」の論理的必然というほかありません。                          

では、「他専三通方式」は、どうか? これは、販売店と利害関係のない第三者である他社を3社通過させていることで、販売店はなんら悪質ないかがわしい行為に及ぶことが出来ないし、またその誘惑もはたらかないという点では、100% 安全なようにも見えます。しかし、「他専2通」という部分で、仮に100% 安全ということにしましょう、と言いましたが、じつは若干ではあるけれども、この最初の「他専2通」の部分で、悪質な手口が入り込む余地があるのです。

というのは、クルマを売るときにユーザーが、第一の「他専」の部分である買取業者に車を持ち込み、「査定士」は入念にその車を査定するのですが、この場合、たとえば車のユーザーが自分でメーターの巻き戻しをして持ち込んでいた場合、この査定段階で通常は、この悪質行為が発見されるのですが、ときたま発見されずに、そのままオークション会場に出品されることが考えられます。さらに、オークション会場の「検査員」も、この不正行為を100%発見できるということまでは言えません。このケースは、「査定士」と「検査員」の2箇所を通過するのですから、きわめて稀なケースといえます。

もうひとつは、買取業者が車を買い取ってから、たとえば、その車にメーターの巻き戻しを施して、オークション会場に持ち込む場合です。この場合も「検査員」にそれが発見されずに、オークションに出品されてしまうという可能性を完全には否定できないでしょう。とはいうものの、こういうケースは、オークション会場にメーターチェックシステムが導入されるようになったことと車検証に走行距離が記載されるようになったこと、クルマの計器類の進化によってずいぶんと減ってきている現状などを考え合わせると、あえて数字でいうならば、1〜5%にも満たないというのが実態でしょう。

えー? もう、お気づきになられましたか? そう、「他専三通方式」と従来の「他専2通自専1通方式」とでは、その安全性において、95%以上と、かたや10%〜50%程度という、雲泥の差が出るのです。この数字にどれくらいの信憑性があるかは、ここまでこのレポートを読んでくださったみなさまに判断していただくほかありません。

ただ、確実に言えることは、「他専三通方式」では、クルマそのものに関して、販売店にだまされてクルマを買うことは100% ありえないということです。(ただし、クルマそのもの以外の部分、すなわち、先ほど紹介した悪質な手口の(2)(3)については、この方式でも騙される可能性はありますが、このレポートを読まれたみなさんは、もう、その心配はありませんよね)

たとえば、宝くじに当たらなくても、みなさん、だまされたとは思いませんよね。まあ、ついてないと、あきらめるのではないでしょうか。運営方法にある程度信頼があるためで、特定の人に当たるように細工がしてあれば、これはインチキ、みんな怒り出します。まあ、暴動が起きるかもしれません。

なにが、言いたいかというと、「他専三通方式」でクルマを買うと、だまされることはないけれども、それでも、きわめて低い確率では、購入金額に見合わないクルマを引き当てる可能性はある、ということです。つまり、ついてない、ということは、あるわけです。

ですから、さきほど「他専三通方式」の安全性は、95%以上という数字を出しましたが、わたしたちは、とてもこんな数字に満足はできません。クルマは高価な買い物です。100人に1人でも、購入金額に見合わないクルマを引き当てた、(本人が気づいていなくても)ついてないという人を出すことは、忸怩たるものがあります。ユーザーのみなさまに納得してもらえる確率というのは、まあ、1000人に一人が、今度のクルマは若干ついてなかったかな? と、思う程度、そう、新車を購入したときと同じくらいの、当たり外れのない確率にまでするのが目的です※。むろん新車だって10台に1台は、当たりがわるいクルマがあると思う人がおられるかもしれませんが、あくまでも、新車並みだと、世間大多数の人がイメージできるようになるまで、という意味です。それは、本来の意味での「中古車の復権」と言ってもいいと思います。

※これを、どういう方法で達成するのかということについては、膨大な文字数を要する専門的な議題になり、このHPでは不要と考えられるので省略します。 

これまでの「他専2通自専1通方式」をはじめとした販売方法では、100年経っても、そのことを実現するのは不可能でしょう。なぜなら、人間というのは、なぜ悪いことをするか? それは、悪いことをしてもバレないなら、悪いことをしてでも儲けたい、という永遠の性(さが)をもっている存在だからです。まさに「浜の真砂(まさご)は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」なのです。

したがって、人間の本性が変わらない、変えるのが無理なら、その人間の本性を働かせたくても働かせられない、システムを造り上げることが必要なわけです。それが、ここで提唱する「他専三通方式」(「DPUシステム」)であるのです。でたらめ、ぶったくり、だまし、何でもありの世界から完全に開放されるための、唯一の方法といっても過言でないかもしれません。

それでは、そんなに優れたシステムであるというなら、今後、中古車を買おうとする人たちはみんな「他専三通方式」で購入すると考えてよいのでしょうか?
 ―もちろんです。と、答えたいところですが、ここには「大きな壁」(けっして「バカの壁」ではありません)があり、すべての人がただちにというのは、とても無理でしょう。というのは、これまでの「他専三通方式」の説明で気づかれたと思いますが、クルマという現物が目の前にないからです。つまり、現物を見ないで買うということをしなければなりません。見ることのできるものといえば、オークション会場からインターネットで送られてくる、買おうとするクルマの「出品票」とクルマの外観「写真」くらいなものでしょう。「出品票」には、いろいろな情報が載っていますが、要は情報だけで果たして現車を見ないで、あなたはクルマを買えますか?ということなのです。

ここで、すぐさま、もちろん、という方がおられたら、わたしたちは脱帽せざるをえません。というのは、このレポートで長々と述べてきた、言いたかったもうひとつのことが、裏側に隠れていたからです。

つまり、悪質業者のいろいろな手口など紹介してきましたが、それは、現物のクルマを実際に見て、あるいは運転席に座ってみても、やはり騙されてきたという長い歴史があるのではないですか? ということが言いたかったからなのです。

いや、俺なら、現物のクルマを見れば絶対にだまされることはないんだ、専門家にも負けない眼力があるんだという自信(過信?)のある方であれば、どうぞ旧来の方法で中古車を購入なさって構いませんよ、ということです。

でも、ほとんどの人は実際にクルマを見ても、それが本当に販売店が表示するような、もしくはセールスの人が言うような良いクルマであるのか、自分で見分けるなんて出来ないと思っているのではないでしょうか? だからこそ、「中古車は信用できる店で買え」なんて言われてきたのではなかったのですか?
 ・・・つまり、これまでの中古車購入にあたっては、あなたの目と耳はまったく役に立っていませんでしたよ、ということが、ここで言いたかった、もうひとつのことなのです。

そうです、ほんとうの詐欺師というのは、小道具を使用しません。あなたの持ち物を意識させずに使用させることによって安心させるのです。あなたの持ち物とは、もちろん、あなたの目と耳です。そう、これさえ持っていなければ、あなたは詐欺に会うこともなかったのです。

 あなたは、頭の中のスイッチを切り替えることができますか?

目と耳の代わりに「システム」を使う。これが、ここでいちばん言いたいことなのです。このことを理解していただけるかどうか? あなたは、もう、頭の中のスイッチを切り替えることができましたか? どれだけ多くの人が、この「大きな壁」を乗り越えることができるかどうか、このことにわが国の中古車販売の未来が大きくかかわっています。

というのは、「果実」を比較してください。これまでの中古車販売方法によって、この日本に、中古車販売市場に、どのような「果実」がもたらされてきたのか。それは、みなさんご存知のとおり、「中古車は信用のできる店で買え」っていう言葉ができるほどの、「泥中に花」を探すような行為を強いられてきたのが、「他専2通自専1通方式」をはじめとした、これまでの中古車売買の世界であるわけです。

一方、「他専三通方式」の普及によってもたらされる「果実」は、上記とはまったく正反対の世界、「中古車は信用のできる店で買え」という言葉が、すでに死滅している、いわば「花中に泥」を見かけるのさえ、めずらしい世界であるのです。

みなさん、どちらの「果実」をもたらす方式を支持したいと思いますか? 
いうまでもなく、わたしたちは、後者を支持します。

これまでの旧態依然とした中古車売買の世界を、大きく回天させようというのが、「DPUシステム」(「他専三通方式」)提唱のねらいでもあるわけです。中古車の流通販売革命をめざしていると言ってもよいかもしれません。

「革命」の成功には多くの国民の、ユーザーの皆様の大きな支持が必要です。この場合の支持とは、「他専三通方式」でクルマを購入することです。そして「他専三通方式」によるシェアが広がる、それによって、わが国のクルマの流通販売形態が、なだれを打って劇的に変化する分岐点が、やがてやって来ます。

一人ひとりのみなさまが「他専三通方式」でクルマを購入する、それだけで、わが国の中古車の流通販売形態を、新しい時代に大きく前進させることができるのです。自分自身には「安心」を、世の中には「革命」をもたらす、まさに一石二鳥の購入方法、それが「他専三通方式」であるのです。

ある調査では、中古車販売店で買った人の80%以上の人が、俺は(私は)だまされて買ったのではないか、と思っているそうですが、しかも、そのほとんどの人は、はじめからある程度だまされるのは、覚悟して買ったというのです。

そして不幸な事に、クルマを運転するときに、しばしばそのことが頭をよぎるという人が、その過半数を超えるというのです。もうこんな、ばかばかしいことはやめにしませんか? 時代は、確実に変わり始めました。インターネット革命によって、中古車販売も新しい販売方法を確立しなければなりません。たんに自分の店のクルマをインターネットで販売するのは、なんら社会の発展に寄与しませんし、もうすでに時代遅れの販売方法に化粧直しをほどこしているにすぎません。
「DPUシステム」(「他専三通方式」)、これこそが、これからの自動車販売を大きく動かしていく、時代の新しいスタイルではないでしょうか?

しかし、その時代が到来するまでは下の中古車の購入方法で我慢してください。

 とりあえずの中古車購入はここから









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