トヨタ新型プリウス登場

トヨタは、プリウスをモデルチェンジし、2015年12月9日に新型プリウスを発売しました。今回はプリウスの4代目となる全面的なモデルチェンジです。全国のトヨタ店・トヨペット店・トヨタカローラ店・ネッツ店から購入できます。

新型プリウスの燃費は、初代より実現してきた優れた走行性能の大幅向上を図り、JC08モード40.8km/Lの低燃費を実現しました。「低燃費」の実現とともに「低重心スタイル」や「走りの楽しさ・乗り心地のよさ・静かさ」といった基本性能も向上させています。

すなわち、先代までのプリウスは、「燃費に良いことはすべてやり燃費に悪いことはやらない」という基本的な設計思想のもとにつくられていましたが、新型プリウスでは、まず「走りや質感と快適性」を高めたうえで、「燃費」も向上させるという考えを基本として開発された、という大きな違いがあります。これが、新型プリウスは「ゼロからやり直した」と言われる所以です。

なお、グレード体系は、次のように設定しています。
  1. 装備を厳選し、低燃費を追及したE」 価格2,429,018円
  2. 基本装備を充実した、主力グレードS」 価格2,479,091円
  3. 先進の安全装備を装着した上級グレードA」 価格2,777,563円
  4. 本革シートを標準装備した最上級仕様Aプレミアム」 価格3,107,455円

新型PRIUS

[新型プリウス]


「S」「A」「Aプレミアム」には、“ツーリングセレクション”を設定し、アルミホイールや合成皮革の表皮シート・本革シート表皮なども装備しています。

新型プリウスは、低重心スタイルに加え、ねじり剛性を60%あまり向上させた高剛性ボディと、乗用車ではスペースに余裕を必要とすることなどから採用が少ないダブルウィッシュボーンリヤサスペンションを新しく採用するなど、より走る楽しさや快適性を向上させています。

また、プリウス初の4輪駆動として安定した走りを実現するE-Four(電気式4輪駆動方式)を開発して採用。さらに、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を「A」「Aプレミアム」に標準装備。運転支援システム「ITS Connect」など先進の安全装備も充実しています。

新型トヨタプリウスは、低重心フォルムに大変身

プリウスというとハイブリッドカーということもあり、つい燃費ばかりが気になりますが、新型プリウスが先代のプリウスに比べて、もっとも大きく変わったのはパッケージング(車の基本骨格)だと言ってよいでしょう。

prius


新型プリウスのボディ寸法
  • 全長4540mm(旧型より+60mm)
  • 全幅1760mm(旧型より+15mm)
  • 全高1470mm(旧型より−20mm)
  • ※カウルの高さ(旧型より−62mm)

  • 荷室502L(旧型より+56L)

上の数字を見ていただければわかるように、先代に比べて新型プリウスは、長く・広く・低く、なっています。つまり、より低重心になっているということです。

旧型に乗り慣れている人なら、運転席に座ってみるとすぐわかると思いますが、明らかにヒップポイントが低くなっています。数字的にこれは、59mmだそうですが、これだけ低くなれば視界も悪くなりそうですが、上に記したようにカウル(ワイパー基部)の高さも、62mm低くなっているので、かえって視界はよくなっているといってもよいでしょう。

このように新型プリウスがより低重心化したというのは、その狙いが走行性能の向上にあるのは間違いありません。言うまでもなく低重心化は、コーナリングではより安定感のある走りを得られますが、新型プリウスは、さらにダブルウィッシュボーンリヤサスペンションを採用して、深みのある、しかし切れ味のある走り(接地感のよさ)を見せてくれることになりました。

ここで若干気になることと言えば、ヒップポイントを59mm下げたということは、その分必然的に足が前に伸び、床面と座席面の高低差が少なくなるということです。この高低差は、小さいよりも大きいほうが疲労感が少なくなるのは言うまでもありません。

プリウスユーザーの年齢層が今後どれだけ上がっていくのか不明ですが、高齢者にとってはより疲労感の少ないほうが好まれます。この高低差を少なくすることによって、どれだけ疲労感が増すのか、科学的数字を開発陣が実験的に確かめているのかは疑問なところです。しかし、短時間の試乗をしたかぎりでは、シートの体圧分布を新しく設計したせいか、そのような疲労感は全く感じられなかった。

新型プリウスの進化

トヨタプリウスと言えばハイブリッドカーであるというところから、とくに燃費が注目されますが、新型プリウスは機能的にも大きく進化しています。

新型プリウスは、これまでのハイブリッドの歴史をつくってきたものをゼロからつくり直す意気込みで生まれました。その技術的な先駆けが、TNGAにもとづくまったく新しいプラットフォームです。

プリウスは、TNGA第1号車として基本構造から生まれ変わりました。TNGAとは、トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャーの略です。これは、「大幅な商品力向上」と「原価低減」を同時に達成するクルマづくりの取り組みです。

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具体的には、これまでは個別車種ごとに企画・開発をしていたのを、TNGAでは「走る・曲がる・止まる」のクルマの基本部分に関わる競争力を引き上げ、さらに複数の車種を同時に企画開発することにより部品やユニットの共用化を図り、原価の低減を目指すものです。

すなわち、TNGAとは、クルマづくりの設計思想(アーキテクチャー)にもとづき、小型車から大型車までを含めた共用化を進めることで生まれる開発余力を、内外装や走行性能など世界各地のお客さまの多様なニーズに振り向け、基本性能を高めて「もっといいクルマをつくろう」とするクルマづくりの構造改革です。

その基本性能のなかでも注目すべきは、「低重心」とドライビングポジションを最適化することで「運転のしやすさ」を追及したことです。新型プリウスは、TNGAにより大幅な低重心ボディへと生まれ変わりました。さらにボディの「高剛性」を求め、キャビン環状骨格やリヤボディ環状骨格などの「環状構造」や、LSWというレーザーによる最新溶接技術、さらにはホットスタンプ材(超高張力鋼版)の採用を拡大し、ボディ剛性は旧型より約60%も向上しています。

LSW(レーザースクリューウェルディング)というのは、プリウスを開発するために工場に導入した最新の溶接技術です。この工法は、これまでとのスポット溶接と違って溶接打点の間隔を狭くし、言うなれば打点を連続的につなげてボディ剛性を大幅に向上させることができるものです。

新型プリウスのハイブリッドシステム

新型プリウスのハイブリッドシステムは、THSU(トヨタハイブリッドシステムU)を踏襲しています。通常のガソリンエンジンに加え、モーターと発電機を1つづつ搭載しています。この方式は、エンジンを発電のみに使用しモーターを車軸の駆動と回生のみに使用するシリーズ方式(直列方式)に対し、「シリーズパラレル方式」と呼ばれます。

低速はモーターだけで走り、速度が上がるとエンジンとモーターが助け合うのが「シリーズ・パラレル方式」です。発進・低速時はモーターだけで走行し、速度が上がるとエンジンとモーターが効率よくパワーを分担します。THSUはモーターを常時稼働させることができるので、低燃費が実現できるという大きなメリットがあります。

さらに、エンジンは直列4気筒1797ccの2ZR-FXE型を採用し、最大熱効率を先代の38.5からついに世界最高レベルの40%を達成、燃費性能をJC08モード燃費=40.08km/Lに、飛躍的に高めています。

最大熱効率というのは、わかりやすく言えば、ガソリンタンクにあるガソリンを、エアコンなど駆動力以外の部分に使われる割合を極力減らし、エンジン部分にどれだけ多くの割合で注入できるか、すなわちエネルギー効率を最大にした場合の数字です。最大熱効率が上がれば、それだけ低燃費を実現できるということです。

prius4wd

また、新型プリウスには、駆動方式に待望のE-Four(電気式4WDシステム)が登場しました。これまで、プリウスに4WDを設定できなかったのは、機器が多いハイブリッドカーにさらに4WDシステムを追加するのは重量的にも、燃費が売りのプリウスのコンセプトに反してしまうからでした。

しかし、今回はシステムを小型軽量化し、車両後方にコンパクトに配置して燃費の向上に寄与させました。従来の機械式4WDと違ってE-Fourは、前輪と後輪をプロペラシャフトという軸ではなく電気的につなぎ、エンジンではなくモーターで後輪を駆動させるシステムに特徴があります。

そのためE-Fourは、加速時や雪道などの滑りやすい状況においては、通常のFF走行から瞬時にモーターが作動して、スムーズに4WD走行に切り替えることができます。また、発進時には、つねに後輪が駆動されるため、加速感のある発進が可能となります。すなわち、さまざまな路面や走行状態に応じて前輪駆動(FF)走行と4輪駆動(4WD)走行を自動制御し、安定した操縦性能と燃費の向上が可能となったのです。

プリウスの歴史

項 目

登場年 燃費 L
初代 1997年12月 28.0km(10・15モード)
2代目 2003年9月 35.5km(10・15モード)
3代目 2009年5月 38.0km(10・15モード)
4代目(新型) 2015年12月 40.8km(JC08モード)

※10・15モードとJC08モードの違いは後述。


prius初代プリウス

「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで、1997年12月に登場したのが初代プリウスです。世界初の量産型ハイブリッドカーとして、その燃費は28.0km/L(10・15モード)という驚異的な数字を記録、これは自動車史に燦然と輝く金字塔と言っても少しも過言ではないでしょう。

その優れた燃費性能は、トヨタの環境技術の高さを強く世界に印象付けました。当時の同クラスのカローラの燃費が15.6km/Lだったことと比較しても、いかにプリウスの燃費が突出していたかがわかります。

プリウス(PRIUS)」とは、ラテン語で「〜に先立って、〜に先駆けて」という意味です。その優れた燃費を生み出したのは、いうまでもなくハイブリッドシステムにあります。

ハイブリッドカーというのは、言うまでもなく動力源が2つ以上あるクルマのことを言います。HVと略称で表記されることもあります。ご存じのようにプリウスのハイブリッドシステムは、電気モーターと内燃機関を組み合わせた駆動方式です。

PRIUS


このハイブリッドカーの歴史は、プリウスに始まると思っておられる方も多いようですが、じつは意外に歴史は古く、いまから100年以上も前の1898年に試作されています。試作したのは、のちにVWビートルの設計で広く名を知られることとなる若き24歳のフェルディナンド・ポルシェでした。

当時、ポルシェはオーストリアのヤーコプ・ローナー社に勤めており、ガソリンエンジン2基で発電を行ない、前輪のハブに組み込んだモーターを駆動する「ローナーポルシェ」というクルマを試作しています。これは1900年のパリ万国博覧会に出品され、グランプリを受賞しています。初代プリウスが、「世界初のハイブリッドカー」ではなく「世界初の量産型ハイブリッドカー」と称している所以です。

初代プリウスは、同クラスのガソリン車よりやや割高とはいえ、215万円という価格に抑えたためもあって、発売最初の1か月で3500台を受注しています。

その後、2000年にはかなり大掛かりなマイナーチェンジを行ない、エンジンとモーターの出力をアップさせ、燃費性能を29km/Lへ向上させています。また、2002年には、回生ブレーキシステムの改善を図り、燃費性能を31km/Lまで伸ばしています。

prius2代目プリウス

2代目プリウスは2003年9月に登場しました。初代のプリウスが3ボックススタイルだったのに対し、2代目は“トライアングル・シルエット”と呼ばれる5ドアのハッチバックスタイルに大きく変貌しました。さらに、ホイールベースを150mm、全幅を30mm拡大し大型化もされました。

しかし、空気抵抗は低減が図られ、空気抵抗係数=Cd値は、0.26というトップレベルの数字を記録し、高速走行での燃費を向上させました。

2代目プリウスは、より「デザイン性」と「走行性能」を向上させ、それがハリウッドのスターたちが愛車として購入することに繋がり、「地球環境にやさしいクルマに乗ることがステイタス」という新しい価値観を世界に敷衍することとなりました。

そして、ハイブリッドシステムは、初代が「THS(トヨタハイブリッドシステム)」だったのに対し、「THSU」に進化しました。これは、電圧を上げることの可能な昇圧回路を組み込んだもので、これによりトルクを初代より30%あまりも向上させ、燃費性能は35.5km/L(10・15モード)を記録しました。

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このほかにもさまざまな改良を加えた2代目プリウスは、発売2週間で販売台数は1万台を超え、国内外で数々のクルマの賞を受賞、世界的なヒットとなりました。そして、ハリウッドのスターたちもプリウスに注目、この「地球環境にやさしいクルマに乗ることがステイタス」という一大ブームを巻き起こしました。

初代プリウスは販売台数が12万台だったのに対し、2代目プリウスは119万台を記録、大ヒットとなりました。

prius3代目プリウス

3代目プリウス2009年5月に登場しました。デザイン的には2代目プリウスを踏襲していて、そのスタイルはあまり変わらなかったようにみえますが、大きく変わったのは、同じ「THSU」でも、リダクション機構(モーターのトルクを増幅するための減速機構)が搭載されたことです。これにより、モーターはより効率化され、より燃費は向上しました。さらに、エンジンは1.5Lから1.8Lにパワーアップ、燃費性能は38.0km/L(10・15モード)になりました。

この歴代の燃費性能を見てみると、初代プリウス登場時は28.0km/L、2代目プリウスは35.5km/L、そして3代目プリウスは38.0km/Lですから、2代目に移行したときは約27%の伸びだったのに比べて、3代目移行時は約7%しか伸びていません。

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しかし、3代目プリウスは2代目プリウスを遥かに上回る販売実績を積み上げました。その理由は、世界的経済危機が影響したと言えるでしょう。3代目プリウス登場の前年2008年9月、サブプライム・ローンを大量に抱え込んだリーマン・ブラザーズが経営破綻、いわゆる「リーマンショック」で、世界的な金融危機が勃発していました。

日本では、外国為替市場で大量の円買いが行われ、日本は急激な円高に見舞われ、2008年9月に1ドル約105円だった為替相場が、3ヶ月後の12月には約87円にまで上昇、2012年8月時点でも1ドル78円と、安倍政権誕生(2012年12月)まで長期に渡って円高が続きました。日経平均株価も2008年10月28日に、バブル後最安値となる7,000円を割る値にまで下落するというありさまでした。

自動車業界への影響も大きく、新車市場は先進諸国を中心に急激に冷え込むこととなりました。日本でもトヨタは、2008年に大幅な赤字に転落、マスメディアで「トヨタショック」などと報じられる事態となりました。

こんななか2009年に日本政府が打ち出したのがエコカー減税でした。排出ガスと燃費基準を満たす自動車に、自動車重量税や自動車取得税を減免する制度です。さらに新車登録から13年以上経過した車の買い替えには補助金も出すものでしたから、これは自動車メーカー救済政策と言ってよいものでした。

この政策の恩恵を、もっとも受けたのが3代目プリウスです。燃費基準を大幅に上回っていたプリウスは、たちまち大ベストセラーカーになってしまったのです。もちろん、3代目プリウス自体の出来もひじょうに良かったので、売り上げに拍車がかかったと言えるでしょう。発売開始から1か月間で受注台数は月間販売目標(10,000台)の18倍にあたる約18万台を受注し、納車は最大で10か月待ちという異例の大ヒットとなりました。

prius4代目プリウス

そして、2015年12月に4代目最新型プリウスの登場となったわけです。新型プリウスは、プリウスのDNAである環境性能のさらなる飛躍を目指し、TNGAによる走りの楽しさを追及しています。すなわち、より低燃費と低重心により、走りの進化を未来に追い求めてきたクルマと言えるでしょう。

4代目となる新型プリウスの開発コンセプトは、「Beautiful Hybrid(美しい地球・美しいクルマ)」です。

4代目プリウスも、DNAともいえる優れた燃費性能の向上を図ったのは言うまでもありませんが、「走りの良さ・乗り心地の良さ・静かさ」といった基本性能の向上と、スタイルにもインテリアにも、運転の楽しさや安全性を追い求めています。

4代目新型プリウスのデザインの特徴は、スポーツカーのような低重心にあります。低重心で車高も低く、サイドシルエットは、今にも走り出しそうなライン構成が印象的です。

インテリアにもこだわりが感じられ、スイッチの配置やシフトの位置も使い勝手の良さをとことん突き詰めているように思われます。

なお、今回試乗してみてわかったことですが、アクセルペダルを踏んだ時の応答性の良さや加速感も、これまでのモデルより進化していることがわかります。

これまでのプリウスは、アクセルペダルを踏む感覚と、加速していく感覚に少しズレがありましたが、今回の4代目プリウスは、その点も改良が加えられ、よりスムーズな運転ができるようになっています。

4代目プリウスの燃費性能は、40.8km/L(JC08モード)と発表されています。3代目プリウスの燃費性能が38.0km/L(10・15モード)だったので、あまり向上していないと思われる方もおられるでよう。

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しかし今回は、10・15モードではなく、JC08モードでの発表です。これは、2011 年4 月以降に型式指定を受けるクルマから、カタログなどに記載される燃費表示が「JC08モード燃費(国土交通省審査値)」に変わったからです。

10・15(ジュウジュウゴ)モードは、車種間で燃費数値を比較するためには一定の測定方法が必要なことから、1991年に定められたものです。

しかし、その後20年のあいだにクルマの使用環境の変化や測定技術の進歩があったことなどから、ユーザーのより実際的な走行に近づけるため、新たな測定方法としてJC08(ジェイシーゼロハチ)モードが2011 年4 月以降採用されることとなりました。

一般的にJC08モード燃費のほうが10・15 モード燃費よりおおむね10%ほど低くなる傾向があると言われています。したがって、4代目プリウスの燃費性能40.8km/L(JC08モード)を10・15モードに換算すると、約45km/Lになりますから、かなり燃費は向上していると言えるでしょう。

新型プリウスの発売開始から1か月間の受注台数は、月間販売目標(約12,000台)の約8.3倍に相当する約10万台の受注をしました。プリウスは、4代目になっても人気は衰えるところなく、さらにユーザー層を拡大する勢いです。

新型プリウス購入の基礎知識

[新型プリウスのグレードと新車価格一覧表]
プリウスのグレード 駆動方式 燃費:JC08 新車価格
E  2WD  40.8km/L  2,429,018円
S  2WD  37.2km/L  2,479,091円
S  E-Four  34.0km/L  2,673,491円
S “ツーリングセレクション”  2WD  37.2km/L  2,628,327円
S “ツーリングセレクション”  E-Four  34.0km/L  2,822,727円
A  2WD  37.2km/L  2,777,563円
A  E-Four  34.0km/L  2,971,963円
A “ツーリングセレクション”  2WD  37.2km/L  2,926,800円
A “ツーリングセレクション”  E-Four  34.0km/L  3,121,200円
Aプレミアム  2WD  37.2km/L  3,107,455円
Aプレミアム  E-Four  34.0km/L  3,301,855円
Aプレミアム“ツーリングセレクション”  2WD  37.2km/L  3,199,745円
Aプレミアム“ツーリングセレクション”  E-Four  34.0km/L  3,394,145円

※ 2WD=前輪駆動方式  E-Four=電気式4WDシステム


新型プリウスの公式サイトを見ても、なかなかわかりずらいグレードと車種構成ですが、上記のように新車価格を含めて簡単にまとめてみました。これで、すみやかにプリウスのグレードと車種を一覧できると思います。そして、公式サイトやカタログからは比較解読が難しいと言われる、各グレートの違いと特徴を下記で、できるだけわかりやすく述べてみました。

上記の表からわかるように、プリウスのグレードは大別すると、E・S・A・Aプレミアムの4種類です。「E」以外の3グレードで、2WDの他に4WDとツーリングセレクションを用意しています。

[プリウス E]

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「E」は、装備を簡素化し低燃費と価格を追及したもので、法人向きであるとも言えます。そのため、軽量化とコスト削減のために、トノカバー(荷室の目隠しカバー)・リヤワイパー・遮音材などを外し、燃料タンクを5L減らし、ウォッシャータンク容量も2L余り小さくしています。

しかし、プリウスの「低燃費先導車」として役割を果たすため、動力用主電池にニッケル水素電池ではなく、あえて15s軽いリチウムイオン電池を高価であるのにもかかわらず採用しています。こうして、「S」に比べて車両重量を50kg軽量化しています。

因みに、より高性能なリチウムイオン電池は、これまでプリウスαやプリウスPHVには設定していましたが、通常のプリウスに採用するのは初めてです。

[プリウス S]

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「S」は、新型プリウスの主力グレードと言ってもよく、Eに比べて実用装備を充実させています。トノカバー・リヤワイパー・遮音材などを装着し、運転席の上下調節機能やガラスには撥水機能も付いています。ステアリングはEが、ウレタンなのに対し質感のよい合成皮革巻きで、シート表皮には肌触りがよく伸縮性に優れた上級タイプのファブリック(張り布地)が使用されています。オーディオ関係では、スピーカーが4個から6個に増えています。さらに、ウォッシャー連動間欠リアワイパー・大型コンソールボックス・リヤセンターアームなども付いてます。

これだけの装備が付いて、Eとの価格差は、わずか5万円ほどしかありません。なので「S」は、とても割安だと感じるでしょう。なぜ、この価格差でこれだけの装備を付けられるのかというと、「S」はリチウムイオン電池より約5万円ほど安いと言われるニッケル水素電池(開発者は原価はほぼ同じと表現)を使っているからです。すなわち実際は、10万円ほど「E」より装備を充実させているということになります。

[プリウス A]

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「A」は、新型プリウスの上級グレードで、Eと同じく高性能なリチウムイオン電池を使用しています。そして価格は、Sより30万円程、Eより35万円程高くなります。「A」はEと同じくリチウムイオン電池を使用していますから、35万円まるまるを機能と装備の充実に費やしていることになります。

では、その機能と装備ですが、「A」には、価格が86,000円あまりの緊急自動ブレーキが作動する「Toyota Safety Sense P(衝突回避支援パッケージ)」が搭載されています。これは、検知できる距離が長い「ミリ波レーダー」と対向車のランプや歩行者も認識できる「単眼カメラ」という特性の異なる2種類の検知センサーを併用した「プリクラッシュセーフティシステム」や、車線を逸脱しそうになるときプザーとディスプレイ表示で知らせる「レーンディパーチャーアラート」、夜間歩行者の早期発見を支援する「オートマチックハイビーム」、先行車との車間距離を取りながらの追従走行を可能にする「レーダークルーズコントロール」などがパッケージされたものです。

さらに「A」には、隣後方車線を走るクルマが死角エリアに入ったときに知らせる「ブラインドスポットモニター」、駐車時などに衝突回避や衝突被害を軽減する「インテリジェントクリアランスソナー」、スイッチを押すだけで適切な駐車が可能な「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」、運転に必要な情報をウインドシールドガラスの視野内に投影する「カラーヘッドアップディスプレイ」、雨滴感応式の「オートワイパー」、「フロント足元ランプ」などが搭載されています。

これらの機能と装備に魅力を感じれば、「S」より30万円程高くなりますが、リチウムイオン電池を使用していることもあり、充分納得できる価格ではないでしょうか。

[プリウス Aプレミアム]

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「Aプレミアム」は、プリウスの最上級グレードです。「A」との価格差は、約33万円。
「Aプレミアム」になって初めて付く装備に、シート表皮が「本革」になったことがあります。この価格が約20万円と言われています。

その他に、運転席シートに「電動調整機能」と「電動ランバーサポート」が付きました。
また、エアコンのファンを作動させると運転席右側のエアコン吹き出し口から肌や髪にやさしい「ナノイー」が自動的に発生します。「ナノイー」は、空気中の水分から生みだされる微粒子イオンで、水分量はマイナスイオンの約1000倍、カビや臭い・ウイルスなど目に見えない不快な原因を抑制してくれます。

さらに、「アクセサリーコンセント」が付きます。これは、家庭用と同じコンセント(AC100V・1500W)を車内2カ所に設置するものです。これにより、パソコンなども走行中に使用することができますし、停電などの非常時に給電システムとしても役立てることができます。

以上が、「Aプレミアム」の装備ですが、これはプリウスの最上級グレードの機能と装備ですので、ここまでの必要性を感じる人はそう多くないでしょうが、予算に余裕があれば充分検討されるべきグレードでしょう。

以上の4つがプリウスのグレードですが、「S」「A」「Aプレミアム」には、それぞれツーリングセレクションと4WDシステムが配置されています。

[プリウス Aプレミアム“ツーリングセレクション”]

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「S“ツーリングセレクション”」「A“ツーリングセレクション”」は、アルミホィールを15インチから17インチに拡大し、シート表皮が合成皮革になり快適温熱シートを採用、「ツーリングセレクション専用リヤバンパー」も装備して、スポーティな雰囲気を漂わせています。そして、ボディカラーとして「エモーショナルレッド」を選択できるようになります。これら“ツーリングセレクション”としての装備のレベルアップは、SとAの両方とも149,000円高となります。

「Aプレミアム“ツーリングセレクション”」は、アルミホィールの17インチ拡大、「ツーリングセレクション専用リヤバンパー」の装備など、Aプレミアムからの価格高は92,000円です。

E-Four=電気式4WDシステムは、今回4代目になって初めて登場しました。雪道でも安心して走れるので、北海道や東北地方にお住まいの方には、選択肢として大きく浮上してくるでしょう。

プリウスは、上級グレードには軽くて燃費効率のよいリチウムイオン電池を搭載していますが、4WDシステムにはリチウムイオン電池よりも低温特性がよいということで、すべてのグレードでニッケル水素電池使用しています。しかも、安価ということもあり、それですべてのグレードで装備が充実していても2WDより19万円程の価格高でおさまっています。

そして、上のグレード表を見てもらえばわかるように、「燃費先導車」としての「E」を除けば、プリウスは各グレードで燃費が揃っています。すなわち「E」を除けば、すべて2WDは37.2km/Lであり、4WDは34.0km/Lであるということです。

これは明らかに、開発陣が燃費をそろえたかったということでしょう。これは、装備が充実して車両が重くなる上級グレードには、軽くて燃費効率のよいリチウムイオン電池を搭載し、「S」にはニッケル水素電池を使用するというふうに上手に使い分けているからです。したがって、プリウスを購入するときは、グレードによって燃費が違うということを気にしなくてもよいということになりました。

なお、今回の4代目からはカーナビゲーションが全グレードにおいて、標準装備やメーカーオプションがなくなり、すべてディーラーオプションとなりました。すなわち、「E」を除く全車にメーカーオプションとして「ナビレディセット」を装着することにより、後方の視界を画面に表示してスムーズな車庫入れを補助するバックカメラや、音声操作やハンズフリー通話が可能なステアリングスイッチが使用することができるようになります。

新型プリウスは、どのグレードを選ぶ?

発売直後から好調な売れ行きを見せている新型プリウスですが、どのグレードを選択したらよいのでしょうか? そして、どのグレードに人気があるのでしょうか?

上記の各グレードの特徴から自分に合ったクルマを選ぶことになりますが、言うまでもなく予算の範囲にどのグレードが入っているかというのが最初の指標になります。この自分の設定した予算もクルマの装備いかんでは、多少グレードアップしてもよいと思っておられる方も多いのではないでしょうか?

そうすると、「E」と「S」の新車の価格差は5万円ほどしかありませんから、「E」と「S」の装備の違いを見れば、「E」を選択する人はほとんどいないでしょう。実際、「E」を選ぶ人はとても少なく、数パーセント未満と言われています。

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あとは、自分の予算のなかから目ぼしをつけたグレードの特徴を精査していって、おおよそ満足できれば、次にはボディカラーを決め、必要なオプションを加えていって細部まで決まることになるでしょう。オプションにわからないところがあれば、よくわかるまで営業マンに尋ね、こういうものを予想していたのではないと、あとで後悔しないようにしましょう。

そして、どのグレードが人気があるのかというと、トヨタは「S」を販売の主力グレードに想定していたのかも知れませんが、実際の人気は「S」と「A」がほぼ拮抗しており、その比率は両グレードとも40%を遥かに超えており、人気を二分しています。

プリウス 値引き購入の極意


@ 新型プリウス購入時のトータル価格の内容を把握する

プリウスを購入する際には、本体価格以外にも「諸費用」「オプション費用」を把握しておきましょう。

また、プリウスの値引き額・愛車の下取り額など、総額支払いに関して重要になる金額はしっかりメモするか記憶しておく事が大切です。

ちなみに、プリウスの「値引き額」と愛車の「下取り額」は、まとめて考えない事が重要なポイントになります。

A プリウスを限界まで値引きさせるために

トヨタは、「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」という4つの販売チャンネルを持っていて、それぞれ販売するクルマが決まっていますが、プリウスは別格扱いで、どのディーラーからでも買えます。

したがって、ディーラー同士を競合させて、上手に値引き額を引き出すことは定番とも言える方法ですが、なかにはすでにいまプリウスに乗っていて、よく知っている営業マンがおり、あえて他のディーラーと競い合わせるのは、気が引けるという方もおられるかも知れません。

こういう方は、他のディーラーにスムーズに乗り換える方法として、他のディーラーが主催している試乗会などを利用してみるのも方法の一つです。

そして、同乗してくれた営業マンからも、見積額を引き出してみましょう。そうすれば、馴染みのディーラーの見積もり額と比較する心理的ハードルは低くなるでしょう。

それはともかく、まず、新型プリウスの購入見積もり額を取るところから始めましょう。複数のディーラーを廻って見積もりを取ることは、少し面倒かもしれません。

しかし、見積もりを複数取ることによって値引きの平均を知るだけでなく、どの部分の値引きが可能なのかも知ることができ、期待する金額よりもさらに安く購入できる可能性が出てきます。

新型プリウス購入総額の重要な要素となる「オプション費用」や「諸費用」はディーラーによって異なるので、それぞれ値引き額に差が出てきます。

なので、複数のディーラーに見積もりを取ることはオススメです。複数の店舗を廻っていちばん納得のいく金額を提示する店舗を見つけましょう。

B 値引き交渉と愛車の下取りは同時に行なわない

新型プリウスを購入する際、ほとんどの方が近所のトヨタのディーラーに行って値引き交渉と愛車の下取りを同時にしてしまいます。

そうすると、実際の値引き額が不明になってしまいます。これでは、これ以降の値引き交渉が「新車の値引きなのか、下取り額のアップなのか」わからなくなり、効果的な値引き交渉ができなくなってしまうので、愛車の下取りと値引き交渉は一緒にしてはいけません。

必ず、新車の見積もり額と下取り額は明確に分離してもらいましょう。新車・中古車を購入時に最大限に値引きしてもらうには、ここが一番重要なポイントです。

とは言うものの、ここで新車の見積もりで最大限値引きが出来たと思ったら、これで新型プリウスの値引き交渉が完了したと思い、契約に移る方が大半です。しかし、実質的な値引き購入の極意というのは、まだ先があります。

それは、今乗っている愛車の下取り価格をアップさせることです。しかし、これにも限界があります。なぜなら、「下取り」という枠組みのなかで、査定額をアップしてもらおうとしているからです。

じつは、この「下取り」という枠組みを、軽々とはるかに超えて査定額をアップさせる方法があるのです。そうすれば、新車の値引き額より、さらに大きな金額を得ることもできるでしょう。

すなわち、値引き購入の極意というのは、新型プリウスを値引きさせるというだけでなく、愛車の査定額を飛躍的にアップさせることなのです。

では、どうしたら愛車の査定額を飛躍的にアップさせることができるのでしょうか?

プリウス値引き

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プリウス値引き購入の極意